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【住環境ポイント20点】最新版!住環境の工夫で負担を減らそう

 

住環境の整備で負担を減らそう!

 

 高齢者が生活する環境では、高齢者が安全で快適に過ごせる住環境を整えることでその人らしい生活を長期間継続することができます。

 住環境の改善は、利用者だけではなく、介護を行う家族やスタッフの負担軽減にもつながります。

 この記事では、具体的な住環境の工夫を20の項目に分けて詳しく説明します。

 

 

1 段差解消

 

 住環境でのつまずきや転倒を防ぐために、室内外の段差をなくす工夫が必要です。

 玄関にはスロープを設置し、室内は床の高さを統一することで、車椅子や歩行器の使用もスムーズになります。

 住宅の改修には補助金が出ることもありますので、こちらも併せて参考にしてください。(詳しくは住所のある自治体のホームページを参照してください。)

 

www.city.sapporo.jp

 

 

2 手すり設置

 

 廊下や階段、トイレ、浴室など、移動や立ち座りを必要とする場所には手すりを設置しましょう。

 握りやすい形状で、適切な高さに取り付けることが重要です。

 自宅にお住いの方は、福祉用具の業者さんに相談を行うと、色々な選択肢を提示してくださいます。

 比較的に導入が容易なものを、いくつかご紹介します。

 

healthrent.duskin.jp

 

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3 滑りにくい床材

 

 滑りやすい床材は、特に浴室やキッチンで転倒のリスクを高めます。

 滑りにくい加工が施された床材を選び、安全性を向上させましょう。

 床の張替えには多額の費用がかかりますので、ジョイントマットやタイルカーペット(素材によります)の使用も視野にいれて検討してください。

 

 

 

4 調光可能な照明

 

 照明は、明るすぎても暗すぎても不便です。

 調光可能な照明を取り入れることで、時間帯や利用者の状態に応じた明るさを設定できます。

 夜間は足元を照らすライトを使うことで、転倒リスクを低減します。

 最近では、センサーライトを安価で購入することも可能なので、寝室からトイレまでの動線に設置することも検討してください。

 

 

5 室内誘導灯

 

 夜間のトイレ移動や緊急時に、誘導灯が役立ちます。

 足元ライトや光るスイッチは視認性を高め、安心感を提供します。

 

 

 

 

 

 

6 家具の角を丸める

 

 家具の角を丸く加工するか、保護カバーを付けることで、転倒や衝突時の怪我を防止します。

 安全性を高めつつ、利用者が安心して生活できる環境を作りましょう。

 

 

 

 

 

 

 

7 ユニバーサルデザインのドア

 

 引き戸や軽く開閉できるドアは、高齢者や障害を持つ方に適しています。

 自動ドアを導入すれば、車椅子の利用者も移動が楽になりますが、自宅に自動ドアを導入するのは現実的ではありません

 

 引き戸への改修や手すりの取り付けには、補助金が支給される場合があります。

 

↓ 厚生労働省介護保険における住宅改修

https://www.mhlw.go.jp/general/seido/toukatsu/suishin/dl/07.pdf

 

 

8 高さ調整可能な洗面台やキッチン

 

 利用者の身長や姿勢に合わせて高さを調整できる設備は、自立を促進します。

 車椅子でも使用しやすい設計が理想です。

 電動昇降式の洗面台もありますが、取り付けに多額の費用がかかります。

 

 

9 音声アシスト機器の導入

 

 これからもっと普及していくであろう音声で操作できる家電や照明は、利用者の操作負担を軽減します。

 例えば、声でエアコンやテレビを操作できる機器を導入することで、日常生活が快適になります。

 

 

 

 

 

10 非常用ボタンの設置

 

 トイレや浴室など、転倒リスクの高い場所には緊急呼び出しボタンを設置しましょう。

 万が一の際に迅速な対応が可能となり、利用者や家族の安心感が高まります。

 

 

 

 

 

11 ベッドの位置と高さの調整

 

 ベッドは立ち上がりやすい高さに調整し、転落防止のためのサイドレールを取り付けることが効果的です。

 また、ベッド周りのスペースを十分に確保することで、介護もしやすくなります。

 これからベッドを購入する際には、ギャッチアップが可能なもの(手動でも良いです)を購入すると、介護が必要になったときに、非常に役に立ちます。

 

 

 

 

 

 

12 浴室の暖房設備

 

 ヒートショックを防ぐために、浴室に暖房設備を設けましょう。

 入浴前に浴室を温めることで、血圧の急激な変動を防ぎます。

 

 

 

 

 

 

13 カーテンやブラインドの自動化

 

 以外に多いのが、カーテンやブラインドを閉める時の転倒事故です。

 リモコン操作やタイマー機能付きのカーテンやブラインドを採用することで、窓の開閉が簡単になります。

 これにより、利用者の負担を軽減できます。

 

 

 

 

 

 

14 部屋間の移動スペースの確保

 

 車椅子や歩行器の利用を想定し、通路を広く確保します。

 ドアの幅も標準より広めにすることで、移動のストレスを減らせます。

 

 

 

15 転倒防止マットの設置

 

 ベッドサイドやトイレの前に転倒防止マットを敷くことで、転倒時の衝撃を和らげることができます。

 

  柔らかい素材で安全性を高めましょう。

 

 

item.rakuten.co.jp

 

 

 

16 家具の配置変更

 

 家具は動線を考慮してシンプルに配置し、利用者がスムーズに移動できるようにします。

 不要な家具は撤去し、転倒のリスクを減らすことが大切です。

 

 

 

17 窓の防犯対策

 

 高齢者の不安を軽減するために、窓に補助ロックや格子を設けましょう。

 防犯性能を高めることで、安心して過ごせる環境を作ります。

 

 

 

 

 

 

18 視界に緑や自然を取り入れる

 

 小さな庭や観葉植物を取り入れることで、リラックス効果を得られます。

 自然との触れ合いは利用者の心理的安定にも寄与します。(認知症の進行度合いによっては、異食のリスクがあるため、注意してください)

 

 

 

19 音環境の工夫

 

 騒音を防ぐ遮音材や、適度な音楽を流すことで、利用者が落ち着ける環境を作ります。

 特に静音設計の家電を選ぶと効果的です。

 

 

 

20 個人の趣味や文化を反映

 

 家具や装飾品に利用者の好きな色やデザインを取り入れることで、居心地の良い空間を作ります。

 利用者の好みに応じた環境は、心理的な満足感を向上させます

 

 

 住環境の工夫は、利用者の生活の質を向上させるだけでなく、介護者の負担軽減にもつながります。

 一つひとつの工夫が積み重なり、より良い生活環境を実現するために役立ちます。

 

 この記事で紹介したアイデアを参考に、安全で快適な住環境作りに取り組んでみてください。